Vol.2

バーカウンターの向こうから 1

町場のバーのネットワーク
「横浜BAR MAP」でお気に入りの一軒を!


GREAT WALL
バー「GREAT WALL」
函館を旅行中に雰囲気のいいバーをみつけ、ふらりと立ち寄った。そこのカウンター席で飲んでいると、隣の人がどこから来たのか尋ねてきた。
「横浜です」
「横浜じゃ、どのあたりで飲むの? 関内とか元町とか」
この地名をすぐに出してくるあたり、何度も横浜に行ったことのある人なのだろう。
「最近は中華街ですかねえ」
「え、あそこに飲む場所があるの?」
それがあるんですよ、なんと約40軒も。

地方の人にしてみると、横浜最大の観光スポット「中華街」は食事をするところであって、飲むところという印象はないのかもしれない。そこで今年7月、中華街や横浜のバーを広く知ってもらい気軽に利用してもらおうと、中華街のバー「GREAT WALL」のオーナー・陳学升氏が中心となり、「横浜BAR MAP」というホームページが開設された。
現在のところ、中華街近辺を中心に市内のバー約70軒を紹介。掲載されているバーはすべて、横浜で活躍するバーテンダーなどバー関係者がお薦めするもの。つまり、客に「ほかにどこかいいバーはないか」と聞かれたときに紹介するような居心地のいいバーばかりだ。各バーのオーナーからのコメントも一言添えられている。

陳氏によると、むかしの横浜のバーは、客に外国の船員が多かったため、キャッシュ・アンド・デリバリー制が普通だった。いま、横浜のバーのほとんどが「ノーチャージ」なのは、そのなごりなのだそうだ。「これだけチャージのかからないバーが密集している地域というのは珍しいのでは。でも、だからこそ安心して飲めるでしょ」(陳氏)。

観光客についで、「横浜都民」「神奈川都民」の利用を増やしたいという狙いもある。「横浜都民」とは、都内で働いて食事なども都内で済ます横浜市民のこと(筆者も以前は横浜のバーに足を踏み入れることはほとんどなかった)。現在も、横浜の町場のバーの利用客は地元民が確かに多いが、「横浜都民」「神奈川都民」の潜在的なマーケットは大きいはずだ。「そういった人たちに自分たちの足元にあるバーの面白さを知ってほしい。気軽にバーの扉を開けてほしいんです」と陳氏はいう。そのためにも、今後1年かけてバーマップの掲載店数を増やしていくそうだ。

横浜駅周辺には、今はやりのおしゃれな個室系居酒屋が増殖している。使い勝手はいいが、そればかりでは没個性でちょっとつまらなくはないだろうか。そんななか町場のバーが連携して、横浜の夜のシーンを盛り上げようとする試みに期待したい。

陳氏のバー「GREAT WALL」はこの9月に16周年を迎える。ダークオーク調のカウンターが大人の雰囲気を醸し出す、横浜ならではのオーセンティックなバーだ。このほかにも、横浜には個性的なバーがいくつもある。これからこのコーナーでもそれらを紹介していくつもりだが、「横浜BAR MAP」などを参考にぜひ足をお運びいただきたい。


※この記事はエムプロジェクトが取材執筆し平成15年8月27号の週刊フーズアソシエに掲載されたものを再録したものです。
●DATA
「横浜BAR MAP」のURL
http://www.yokohama-barmap.net/

バー「GREAT WALL」
住   所  横浜市中区山下町221−3スカイウェイビルB1F 
T  E  L  045−664−3664
営業時間  月〜土 19:00〜翌5:00
 日    19:00〜翌2:00

※2003/12/12リンク先更新




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