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Vol. 32

黒豚のしゃぶしゃぶが横浜初登場!
九州の食文化を発信する店が関内にオープン


横浜関内
「鹿児島産 黒豚しゃぶしゃぶ本舗『まん』」


まん内観

信頼の食材を使った郷土料理を、ゆったりとした和みの空間でいただく
南の国に流れる、心休まる「食」の時間がそこにある

 日本という国は、北から南へとやたらに長いので、土地土地によって特色があって面白い。育った場所ではあたりまえだったことが、ある地にいくと奇妙に映ったり、その逆もまたしかりで、そういった千差万別なあり様を、人は「文化」と呼ぶのかもしれない。その「文化」をまるごと体感するには、地のものを食べてしまうのが手っ取り早い。言葉を尽くさなくても、ありのままの魅力が感じられる。
 5月26日に関内の常盤町にオープンした「鹿児島産 黒豚しゃぶしゃぶ本舗『まん』」は、まさに九州の食文化の発信地。横浜にはない食の豊かさがつまったお店である。

黒豚のしゃぶしゃぶ
 ここの自慢は、店名にもある通り、かごしま黒豚をつかったしゃぶしゃぶ料理。肉には、体に6カ所の白い斑点があることから「六白」と呼ばれる、純粋種の黒豚のロースとバラを使用。昆布の出汁湯にさっとくぐらせて、秘伝の特製つゆに浸していただく。ゆずごしょうをつゆに混ぜると、さらに肉の旨味が引き出される。
 黒豚の特徴は、コクの深い味わいなのに、さっぱりとした食感。その秘密は、出荷の2、3カ月前にサツマイモを与えることで、脂肪の溶け出す温度を高めて、脂肪にも肉と変わらない味わいをもたせるところ。現地では、脂肪部分を「脂身」ではなく「白肉」と呼ぶのはその由縁である。
 出汁湯にくぐらせてはパクリ、またパクリ。脂がしつこくないので、いくらでもいける。キャベツ、水菜、しいたけ、しめじなどのほかに、トマトやレタスもしゃぶしゃぶでいただく。肉を浸すごとにつゆの中に旨味が溶け出して、さらにコクは深まる。食べ終わると、出汁湯はとんこつラーメンのつゆのようにほんのりと白く色づいている。そこに、そばかうどんを入れて、最後に仕上げる。
 黒豚のほかにも、薩摩地鶏や馬肉などをつかった九州特有の料理が揃っている。いずれも現地から直接仕入れた食材ばかり。あつかう野菜は、もちろん無農薬の有機栽培である。
もりた黒
黒麹の焼酎「もりた黒」の瓶と、鹿児島の窯元・長太郎焼の黒千代香
 料理だけでなく、酒類にも力を入れている。とくに、「九州といえば焼酎」というように、焼酎の品揃えは充実。森伊蔵、魔王、村尾といった稀少価値の高い銘柄や、“島内限定”と銘打たれる幻の一本も取り揃えている。中でも、店長の前川雅利さんがすすめるのが、芋焼酎の「もりた黒(もりたのくろ)」。黒麹で仕込まれた焼酎で、香味にパンチがあるのが特徴だとか。ロックや水割りもいいが、鹿児島に伝わる酒器「黒千代香(くろじょか)」で一晩寝かした水割りを燗にして味わうのもおつでいい。

 しゃぶしゃぶの鍋はIHコンロで温めるので、余分な熱は発散されない。汗をかかずに美味しくいただける。また、黒豚にはビタミンB1、コラーゲン、アミノ酸などの栄養素が豊富で、夏バテを防ぐ健康食とされている。これからの季節には心強い料理である。

(横浜ベイサイドウォッチ2004年6月24日号 取材・文 タカデラクリコ)

●DATA
鹿児島産 黒豚しゃぶしゃぶ本舗「まん」


住所 横浜市中区常盤町1ー5 関内BSビルB1
(JR線・市営地下鉄線関内駅から徒歩約5分、
みなとみらい線日本大通り駅から徒歩約7分)
TEL 045-222-3811
営業時間 月〜金曜日 17:00〜23:00 / 土曜日12:00〜23:00
定休日 日曜日
席数 48席(カウンター6席、テーブル42席)
メニュー
一文字のぐるぐる
「一文字のぐるぐる」(399円)は、熊本の郷土料理
鹿児島産黒豚しゃぶしゃぶ(一人前)・・・1953円
鶏肉の刺身三種盛り合わせ(もも、むね、ささみ)・・・945円
馬刺し霜降り特選トロ・・・2100円
ビンタの一口カツ(馬のほほ肉のカツ)・・・798円
一文字のぐるぐる・・・399円
七彩のいろどりサラダ・・・714円
有機水菜と、とろ焼豚の絶品サラダ・・・756円

焼酎・もりた黒(グラス)・・・483円
森伊蔵、魔王、村尾(グラス)・・・それぞれ時価
生ビール(中)・・・483円
サワー各種・・・483円〜
カクテル各種・・・420円〜
日本酒・・・560円〜
ワイン(ボトル)・・・2060円〜

・・・etc.

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