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Vol. 131

薩摩おこじょママのお惣菜ランチ

横浜 関内 梨花

横浜 関内 梨花

秋の憂鬱はこの店で解消。

秋はなんだか寂しい気分。そんなときに必要なものは、おいしい料理と愚痴をきいてくれる誰か。「自分の話なんかつまんないから」。そんなマイナスな思いを打ち消してくれるひとが関内にいる。


和子ママ
仕込みをしながらもお弁当の受注や客の相談事で電話に出たり、対応したりと大忙し。
 「もう忘れちゃうくらい、長年関内でお店を経営してるの」。
 鹿児島から横浜に拠点を移した年数を尋ねると、笑顔いっぱいにこう答えてくれたのは「梨花」のママ磯部和子さん。そんな笑顔をされるとそれ以上、突っ込んで聞いてはいけないような気になり、つい移住年数は受け流そうと心に決めてしまった。相生町での営業年数だけでも約四半世紀前の昭和59年3月14日というから、関内のゴット・マザー的存在であることはまず間違いないだろう。
食べ放題
野菜中心のお惣菜は勿論、麦トロご飯、お味噌汁に涙。「おかーさーん」と思わず叫びたくなる味だ。
 「梨花」は本来スナックなのだが、実質上、売りはランチである。約20種類の惣菜、ご飯、麦とろご飯、お味噌汁が800円で食べ放題というから驚きだ。和子ママ曰く、
「サラリーマンの人たちにとって、800円って金額は微妙かもしれないわね。だから、せめてものお返しにと10回に1回はサービスさせていただいてるのよ」。
 一度来店すると和子ママからポイントカードがプレゼントされる。ランチ利用1回に付き1個捺印。10個全部捺印されたら、なんとランチ1回利用分(800円)チケットになるサービスシステムがあるという。
 また、お弁当として800円(大)・500円(中)で持ち帰ることも可能。容器はお店で用意してくれている。
お惣菜
取材の日、鳥のから揚げが既に売り切れ。残念。
 特にオススメのお惣菜は?と聞くと、すかさず「全部」とのご返答が。確かに。と納得しつつも、あえてと答えてくれたメニューは、
「今の時期は、塩さば。あとは時期にとらわれず、年中おすすめなのは煮物ね。野菜料理は特に気を配りながらこしらえています。栄養が偏りがちな現代っこたちのためにね」。
 さつま揚・九州地鶏等の食材や、焼酎は鹿児島から直送しているという。仕入れルートを伺うと、幼いころからの知り合いである地元九州のご近所の方々だとか。和子ママの人柄は、付け焼刃にでき上がったものではないようだ。
店内
夜はスナック。カウンター席、ボックス席もあるが、常に満席。早めの時間に覗いてみるか、電話で確認してみて。
 「鹿児島には年に数回帰っていますよ。80をとうに過ぎた母も健在なのでね。鹿児島は暑いから心配しているんだけど、ダメね。母はやっぱり鹿児島から出られないわね」。
 和子ママ本人は今後も横浜で商売を続けていくという。「横浜のお客さんはいい人ばかりだから」。そう微笑む。これからなにかやりたいことは?と聞くと、
「お惣菜料理を教えたいの。料理教室を開くまでの時間はないので、仕込みのときに来てくれれば。若い人から声をかけてもらえたら、喜んで教えちゃうわ」。
 薩摩おこじょの和子ママの懐の深さはまるでブラックホール。しかも、どんな客であっても、受入れる力強い吸引力も兼ね備えている。 筆者も、取材をするはずが、いつの間にか立場が逆転。思わず仕事の愚痴をこぼしていた。

 素直になれず、ストレスを抱えている人は、夜が更けるまで和子ママに愚痴をきいてもらって。あなたの話をやさしくきいてくれるひとは、「梨花」に存在する。

(横浜ベイサイドウォッチ 2007.10.4 取材・文 大塚みき)
お酒
料理

●DATA
梨花

住所 中区相生町2-34梅原ビル1F
TEL 045-662-7040
定休日 日曜・祭日(土曜不定休)
メニュー
Launch: 食べ放題 800円(お惣菜・ご飯(麦とろご飯)・味噌汁)
お弁当 大 800円
お弁当 中 500円

SNACK:SET3000円〜(ボトル代別3000円〜)
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