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![]() Vol.1 秋刀魚が乗ってるラーメン!? 横浜生まれ「サンマー麺」の謎に迫る! ボリューム満点のサンマー麺 |
| サンマー麺と聞いて、ピンとくるあなたは相当の横浜通かも。知らない人がその名を聞いて「秋刀魚(さんま)味のラーメン」と思ったとしてもしかたがない。 何を隠そう、このサンマー麺は横浜生まれのご当地ラーメン。神奈川県内の中華料理店ではポピュラーな存在だ。しかし県外では、ほとんどメニューに見ることが出来ないラーメンなのである。 サンマー麺とは、しょうゆ味のスープ(塩のところもある)に、細め麺。その上に、モヤシ、キャベツ、ニンジン、タマネギ、豚肉、きくらげなどの具を炒め片栗粉でとじたあんを上に乗せたラーメン。具の種類や味は店によって若干の違いはあるが、基本的にはもやしを中心とした、とろみのあんかけラーメンである。 このサンマー麺という名前はどこから来ているのか調べてみると、諸説入り乱れていることが分かった。 例えば、モヤシを古代中国語で「サンム」と言ったところから来たとか、漢字では「三碼麺」と書き、碼には具の意味があり、3つの具(モヤシ、豚肉、なると)を入れたからという説があった。また、その起源についても、横浜の中華街で働く従業員さんたちの「まかない食」だったとか、昭和5年に当時の聘珍樓料理長が創案したメニューである、など様々だ。この他にも色々な説があるが、どうやら共通しているのは横浜が発祥の地であるということ。これは間違いないようだ。 その謎を探るべく、神奈川県中華料理業生活衛生同業組合(TEL/045-252-3914)の副理事長を務める張学金さんに話を聞いてみた。 「サンマー麺は漢字で書くと『生馬麺』と書きます。この『生(サン)』というのは新鮮な野菜のシャキシャキした食感を意味し、広東語の発音から来ています。『馬(マー)』は上に乗せるという意味で、中国語の『馬上(マーシャン)=早く、スグに、直ちに』という意味もふくめているのです。その起源は終戦後の昭和27〜8年の横浜中華街を中心とした中区周辺です。当時、麺にあんかけを乗せるラーメンは『広東麺』と『肉そば』の2種類しかありませんでした。それらの値段はその当時で80円と高価でしたので、もっと安く、ボリュームがあって栄養が取れるものとして考えられたのがサンマー麺なんです。基本的には肉そばの肉を減らしてもやしの量を増やしたというもので、値段はその当時で50円でした」(張さん)。 同組合では「かながわサンマー麺の会」という会を運営している。この会は平成12年に、横浜発祥のサンマー麺を神奈川県の名物にしようと発足したもので、店先に掲げられた「かながわサンマー麺の会」という黄色と青のノボリが加盟店の目印だ。現在は神奈川県内88店舗の中華料理店が加盟している。 「この会が発足して今年で4年目。今ではかなり定着してきました」と話してくれたのは、同組合事務局長の金子純之介さん。発足当初は加盟店にサンマー麺のレシピを配ったり、お客さん向けに割引券を配ったりもした。この地道な努力が実り、今ではサンマー麺効果で売上が上がったお店もあるという。組合では今後もこの会を続け、神奈川にサンマー麺ありと言われるような名物に育てていきたいと意欲的だ。神奈川県に立ち寄ることがあったら、是非一度サンマー麺にチャレンジして欲しい。『かながわサンマー麺の会』の加盟店はもちろん、それ以外の神奈川県下の中華料理店で食べることも出来る。一度食べると、そのもやしのシャキシャキとした食感のとりこになること間違いなし。横浜生まれの神奈川名物を是非ともご賞味いただきたい。 (エムプロジェクト 益田典彦) ※この記事はエムプロジェクトが取材執筆し平成15年8月20号の週刊フーズアソシエに掲載されたものを再録したものです。 |
![]() ●DATA 神奈川県中華業生活衛生協同組合 横浜市中区伊勢佐木町3-107飯田屋ビル202 TEL 045-252-3914 北京食堂(張さんの店) 横須賀市東逸見1-2 TEL 0468-22-4818 神奈川県中華料理業生活衛生同業組合副理事長を勤める張学金さん。 冒頭のサンマー麺も張さんが調理して下さったものだ。 |